様々な決済方法が選択できる今の時代。便利になったと感じる一方、決済種類がありすぎて、それぞれの仕組みが良くわからない人も多くいるのではないでしょうか。
このブログではそんな多種多様な決済方法について、実は当社の社員もわかってないのでは?という決済の領域まで、今さら聞けないシリーズとして紹介してまいります。
ではさっそく、第一弾。今では当たり前となっている払込書のコンビニ払いについてお話します。
払込書のコンビニ払い
皆さまも企業から何か買い物をして請求書に添付してある払込書で支払いを行った経験があると思います。
その昔、払込書での支払いは銀行窓口か郵便局での取扱いしかできませんでしたが、コンビニで支払いができるようになった時には、ずいぶん便利になったと感じたものでした。
バーコード情報
まずは、コンビニ払いで使用する払込書に印字してあるバーコードについてお話します。
バーコードは一般財団法人流通システム開発センターが制定したGS1-128という規格により44桁で構成されています。
バーコードの下に小さい数字が印字されており、前方には収納する企業のコードや払込者を特定する情報、後方には取扱期限と金額が印字されています。
取扱期限を過ぎるとコンビニでの支払いはできなくなるのは、このコードで期限がわかるからです。
GS1-128 バーコードの例
(出典:一般財団法人流通システム開発センター)
このバーコードの情報はコンビニ店舗のレジで読取されコンビニ本部に送信されます。
この情報が一般的にはコンビ二収納代行会社経由でコンビニ払いを依頼した企業に速報というかたちで送信されます。
その後、払込書の現物をコンビニ本部でも読取を行い、速報と突合を行い確報(確定情報)を作成し、速報と同様に企業に送信されます。
「速報=確報」ではないか?と疑問に思うかもしれませんが、コンビニ店舗で読み込まれたバーコードはコンビニ本部に即時送信されますので、誤って2回読んだり、払込者のお金がなく取消(速報取消)したりと様々なケースが発生する為、コンビニ本部にて突合処理を実施します。
では企業に返すのは確報だけでよいのでは?とも思いますが、コンビニ本部での突合処理は全国のコンビニ店舗分を処理するので概ね10日~14日程度かかります。
従って確報だけだと支払済の利用者に督促を行ってしまう可能性がある為、これを避けるために速報を利用します。
なんとなく概要はわかっていただけたでしょうか?
もう少しお付き合いください。
コンビニ収納代行会社の役割
企業が速報・確報を「コンビニ収納代行会社」経由で取得すると記載しましたがその役割についてお話します。
企業がコンビニ払いによる収納を行いたい場合、各コンビニ本部と契約を行いそれぞれのコンビニ本部と専用回線での接続が必要となり非常に手間とお金がかかりますが、コンビニ収納代行会社は、提携先のコンビニ本部と接続されており、企業はコンビニ収納代行会社と利用契約を結ぶだけで利用できるというメリットがあります。
(但し、バーコード上に収納代行会社を識別するコードや利用企業ごとに割当られたコードを埋め込む必要がある為、払込者を特定する情報などの桁数に制限されます。)
長くなりましたがコンビニ払いについて参考にしていただければ幸いです。
決済全般に関するご相談はぜひ当社までお問い合わせ下さい。