おじさんブログファンの皆さま、こんにちは。暑中お見舞い申し上げます。
さて、突然ですが明治の有名人というと誰を思い浮かべますか?
そうですね。『福沢諭吉』先生ですね。
一万円札で有名なあの方です。(2024年までですが。)
それでは、その人が書いた『学問のすすめ』を読んだことはありますか?
そうですね。読んだことないですよね。
でも、前から気にはなっていて、死ぬまでには1度は読んでおきたいと思っていましたよね。
というわけで、あなたよりも先に今回私が日本人必読の名著を読んでみました。
この本は、明治5(1872)年から明治9(1876)年にかけて全17編の分冊として発行され、明治13(1880)年に合本し、1冊の本として出版されたものだそうです。
「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず。」のセリフはあまりにも有名ですが、これだけを聞くと「人間はみな平等だ」と言っているだけの、なにか宗教めいた内容なのかなと思ってしまいますが、違いました。
「天は人の上に・・」の有名フレーズのあとに、「と言うが、世の中を見渡してみると決してそんなことはなく、歴然とした差がある。」とあり、 「この貧富や社会的地位の差は、どこから生じるかというと、その人が勉強したか、しなかったかである。ゆえに学問は大事。」と続きます。
さらに「実生活に役立つことを勉強することがとても大切で、常に学び続けなさい。」とのこと。
学問をすることによって、それぞれの個人を高め、ひいては国を高め、西洋に追いつき追い越せとする当時の文明開化や富国強兵の考え方も反映しているようで、その時代の空気感を味わえました。
他にも、「慶応義塾ではこれからの時代に必要な人材を育成します」という自分が開設した塾を宣伝している部分があったり、人生の目標設定のやり方や「常識を疑え!」という判断力の鍛え方、自己アピールの方法、人とのコミュニケーションの取り方等盛りだくさんです。
士農工商という封建的な身分制度があった江戸時代から明治になってまだ10年ぐらいしか経っていない時代においては、随分先進的な内容だったのではないかと思いました。
さすが140年前のベストセラー本だなーと納得です。古さは、感じませんでした。
ただ、現在の私たちから見ると差別的と捕らわれかねない表現もあり、今なら即炎上でしょう。
(遠慮なくズバズバ言っているところは、潔くて気持ちいいので個人的には好きですが、どのような内容かは、ここでは書けません。興味が出た人は、是非読んでみましょう!)
ところで、日本の社会人の平均勉強時間は、1日6分との統計があるそうです。
これは、ほとんどの人が全く勉強していなくて、ほんの一部の人だけがたくさん勉強をしているような構成ではないかと想像できますが、あなたはどちら側ですか?
さあみなさん、勉強を始めましょう!
まずは、仕事に関することや実生活に役立つことから!
とりあえず飽きるまで? 眠くなるまで? 社会的地位を獲得するまで?
あとは自己責任で!
【今日の格言?】
『幸福学によると、「学び続ける人」や「チャレンジし続ける人」は幸福度が高く、寿命も長いという研究結果があります。』
次回乞うご期待。
食欲と知識欲だけはあるけど、自分の見た目とか流行りのものとか全然気にならない普通のおじさんより