運送業向けのDX
お掃除ロボット、ペットロボット、受付ロボット等々、世の中にはさまざまなロボットが登場していますね。
その目的の多くは、人に替わって何かをする、何かを与えることを目的でつくられています。
今回ご紹介するのは、人に替わり点呼をとるロボット「Tenko de unibo」をご紹介していきます。
「点呼」とは
とその前に、「点呼」とは何でしょうか。
ここで言う「点呼」とは、運行の安全を確保する為に必要な確認作業のことをいいます。
バスやタクシーといった旅客自動車運送事業者、トラック等で荷物を運ぶ貨物自動車運送事業者は、「点呼」の実施が法令により義務付けられており、運送事業者や運転者は、その規則に基づいた「点呼」を実施しなければなりません。
その方法や確認事項ですが、乗務前と乗務後に、運行管理者(国家資格を取得した運送業務の管理者)または補助者が、対面で「車両の日常点検の実施状況」「酒気帯びの有無」「疾病、疲労等の状況」の確認を行い、その結果を一年間保存することが義務付けられています。
(参照先:国土交通省のサイト[運転者に対する点呼の概要] より)
云わばこの点呼業務は、運送事業者にとって安全の1丁目1番地であり、会社を守る業務の中核であると言えるのです。
これが「点呼ロボット」だ
聡明なブログ読者の皆さまはもうお察しのとおり、今回ご紹介の「Tenko de unibo」は、「点呼を行う運行管理者または補助者の代わりに点呼業務を行う画期的なロボット」です。
「Tenko de unibo」ご紹介資料
安全運行を目指す点呼支援ロボット(Tenko de unibo)
乗務前の点呼支援ロボット利用イメージ
「点呼ロボット」の今
国土交通省では、令和3年3月に産学官の有識者で構成された運行管理高度化検討会を設置し、ICTを活用した運行管理の高度化に向けた検討を進めてきました。
乗務後自動点呼の要件とりまとめについて
そしてついに2022年12月20日、国交省より認定を受けた機器を用い、運輸支局長等へ事前の届出を提出することを条件に、「乗務後自動点呼」の実施が可能となる旨の報道発表がありました。
乗務後自動点呼が実施できるようになります!~ICTを活用した運行管理の高度化に向けて~
ご紹介の「Tenko de unibo」も必須要件を満たす認定機器として登録されております。
認定を受けた自動点呼機器一覧
非常にタイムリーな話題ですね。
間違いなく運送業向けDXの中核といえる点呼業務の自動化。
業界ではこの動向に、ますます注目が集まっています。
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