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2024.04.26

障害者差別解消法の改正とWEBアクセシビリティ

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「障害者差別解消法」をご存じでしょうか。
障害者に対する様々な差別行為を禁止し、彼らの権利や利益を保護することを目的とし、社会的な包括性を促進するため2016年に制定された法律です。

そして、障害者に対するアクセス可能な環境整備の強化、社会的な差別解消と包括的な社会の実現をさらに推進するための改正法案が2021年12月に国会で可決され、2024年4月より施行されました。この改正により、今までは民間企業は努力義務であった「合理的配慮の提供※」が義務化されることとなります。
※障害のある人から、社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられた時に、負担が重すぎない範囲で対応すること。

ウェブアクセシビリティのイメージイラスト

WEBサイトにおける障害者差別解消法

障害者差別解消法では、施設など障害者が利用する場面におけるアクセシビリティ基準の明確化のほか、WEBサイト利用においても具体的な基準や指針が示され、障害者に対するバリアフリーな環境の整備が求められており、要点は以下の4つです。

アクセシビリティ基準の明確化
WEBサイトにおいても障害者が利用する際のアクセシビリティ基準が明確化されます。色の使い方やコントラストなど見やすく理解しやすいデザイン、サイト内の移動がスムーズにできるような構造を構築することが求められます。
インターネット上の情報提供の義務化
WEBサイトの運営者に対し、障害者に対するアクセス可能な情報提供の義務が課されます。情報を分かりやすく伝えるために簡潔で明瞭なテキストや適切な表示、ナビゲーションの容易さなど、障害者が利用しやすいような配慮が求められます。
マルチメディアコンテンツへの対応強化
ビデオや音声などのコンテンツに対して、障害者が利用しやすいよう、字幕や音声読み上げなどの手段を提供することで、情報へのアクセスをより容易にすることが求められます。
セキュリティ対策
違法なアクセスによる情報漏洩を防ぐために、適切なセキュリティ対策を行い、障害者にとっても 安心して利用できる環境を提供することが求められます。

そしてこれらの要点をクリアできているか、WEBサイトの定期的なテストや監査が義務化されます。問題の特定や改善のため、専門家の知見やフィードバックを積極的に取り入れて活用していくことが重要とされています。

アクセシビリティ評価ツール「miChecker」

「miChecker」とは、総務省が提供しているWEBサイトのアクセシビリティを評価できるツールです。
音声読み上げ機能を使用した際に正しく読み上げることができるかのチェックや、高齢者や視覚障害者の見え方のシミュレーションなどが行えます。

miCheckerの使用イメージ

下記サイトより無料でダウンロードができますので、自社のWEBサイトをチェックしてみましょう。
総務省:みんなのアクセシビリティ評価ツール:miChecker (エムアイチェッカー)Ver.3.0

まとめ

2024年4月に施行された障害者差別解消法は、アクセシビリティを重視したウェブサイトの必要性を浮き彫りにしました。
障害者への差別や社会的な障壁が解消され、より包括的な社会の実現が目指されています。法律を順守しながら、障害者の人権を尊重し、より平等に社会に参加できるような環境の整備に取り組むことが重要です。

平等な社会のイメージイラスト

ちばぎんコンピューターサービスでは、WEB アクセシビリティに配慮したWEBサイトの制作、リニューアル、その他支援を行っています。より包括的な社会の実現のため、コーポレートサイトの見直しや立ち上げを行ってみてはいかがでしょうか。

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【参考】
内閣府:障害を理由とする差別の解消の推進
デジタル庁:ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック

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